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NFCデバイスのテスト

最終更新日:2024.01.25車載・コネクテッド

NFC(近距離無線通信)においてテストが必要なシーンとしては、下記3つがあります。「研究開発フェーズでの妥当性確認」「コンフォーマンステストの事前適合性確認」そして「製造時の品質テスト」です。

基本的なお話から順に解説します。

NFCデバイスとは

本項で扱うNFCデバイスとは、13.56MHz帯にて行なわれる近距離無線通信規格(NFCフォーラム)に準拠した通信デバイスを指します。

これらNFCデバイスにはリーダ/ライターとして動作するデバイス、NFCカードとして動作するデバイス(例:スマートフォン)を含みます。

NFCデバイスはスマートフォンへの標準的な搭載が進んでいるという傾向から、今後益々適用が拡がる見込みです。
特に、車載市場でのNFCデバイス活用が注目されています。

車載向けNFCデバイスのテストシステムの重要性

NFCデバイスのテスト

NFCデバイスを開発・製造するメーカー様や部品としてNFCデバイスを仕入れ自社製品に組み込む最終製品メーカー様では、NFCデバイスのテストをどのように考えるべきか言及します。

研究開発フェーズでの妥当性確認と検証

開発した製品が目的を達成するものになっているかについて、NFCの特性や利用条件などを踏まえた上で、様々な視点から分析する必要があります。

これにはNFCデバイス開発のノウハウが必要なことから、必要な分析視点が揃っているNFC用のテストツールを使用することをお勧めします。

NFC開発のノウハウをすぐに利用。研究開発用NFC検査装置

ULブランドテストツール

コンフォーマンステストの事前適合性確認

NFCデバイスとして製品をリリースするためには、NFC Forumのコンフォーマンステスト(規格適合性試験)通過が必要です。

コンフォーマンステストは認定試験場に費用を支払うことで依頼できますが、通過には1300を越えるテストケースへの対応が必要なため、事前に社内でテストケースを網羅したテストを行ない問題を潰しておく必要があります。

NFC Forum コンフォーマンステスト(規格適合性試験)

2024年1月現在の最新の規格(CERTIFICATION RELEASE)は、CR13です。

NFC Forumにて認定済みのツールで検証する必要があります。公式で認定されているツールには下記等があります。

CTSⅢ MP500 TCL3
Analog Testing
Performance Testing
Digital Protocol Testing
LLCP and SNEP Testing

Tips デジタルキーの規格は?

車載技術の中でも、デジタルキーにおいてはCCC(Car Connectivity Consortium)が標準仕様を策定しています。
NFC Forumのテストをパスし認定されると、CCC Digital Key CE のNFC機能をパスしたことになります。そのため、研究開発時には、NFC Forumの認定ツールであるCTS3を使用することでCCC規格であるCCC Digital Key CEに準拠したテストを行うことが可能です。

認定試験場と同じ基準でテスト。研究開発用NFC検査装置

製造時の品質テスト

デバイスの製造時には、コンフォーマンステストほどの網羅的なテストは要求されず、インラインにて高速にテスト実行できることが求められます。

テストはS11パラメータの測定、共振周波数の測定、Q値の測定、変調の状態観測などを行ないます。
これを高価なネットワークアナライザで行なうにはコストが見合わず測定に時間も掛かるため、NFCデバイスのテストに特化した専用ツールを用いることが推奨されます。

製造ライン用NFC検査装置

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