EMVCo L3テストとは?
最終更新日:2022.12.13ブランドテスト
クレジットカードの決済端末は、決済ネットワークに接続する前に各ブランドが定めた所定のテストを通過することが義務付けられています。
従来は各ブランド毎に個別のテスト仕様に基づいたテストを行なう必要がありました。
これを業界団体EMVCoが共通テストとして定めた新しいブランドテストが、EMVCo L3(Level 3)テストです。
下記にて解説いたします。
相互運用性とセキュリティ確保のために
世界中に存在するクレジットカードの決済端末には数え切れない程の種類があります。
製造者も型式も異なるそれら端末が同じ決済ネットワークに接続されることから、一定基準に基づく相互運用性(インターオペラビリティ)及びセキュリティが重要です。
決済ブランド毎に存在していたブランドテスト
相互運用性と安全性の確保のため、クレジットカードの決済ネットワークに接続する前に、すべての端末には各国際クレジットカードブランドが定めたテストを実施し、通過することを確認する必要があります。
これが「ブランドテスト」と呼ばれるものであり、従来は各国際ブランド毎に異なるテスト仕様が存在し、そのテスト仕様に対応するテストツールが別個存在していました。
業界団体EMVCoが共通規格を策定
そのような状況の中、業界団体であるEMVCoにより共通の仕様が策定され、ブランドテストも共通化されることとなりました。
それによりクレジットカード業界全体でのセキュリティの確保、端末開発における負荷の低減・促進、端末テストの効率化が見込まれます。
EMVCoはAmerican Express、Discover、JCB、Mastercard、UnionPay、Visaという国際ブランドが参加しており、各社は個別のスケジュールで随時L3テストに移行を進めています。
旧ブランドテストツールは順次廃止
EMVCo L3テストに対応したテストツールへの移行が必要です。
使用するテストツールは、EMVによる認定ツールである必要があります。
EMV®L3認定ツールのご紹介
ULブランドテストツール
弊社でお勧めしているブランドテストツールは、認証機関であるULソリューションズが提供するブランドテストツールである、ULブランドテストツールです。
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