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eSIMとは

最終更新日:2022.12.13モバイル

eSIMとは

従来型のSIMは、一度書込めば以降データを書換えることができません。
差し替え可能なカード型の形状で、通信端末と別個に提供されるものです。

それに対しeSIMとは新しいSIMの形態であり、eSIMと言うと2つの異なる意味があります。

埋め込みSIM(embedded SIM)

取り外しができるカード型のSIMではなく、チップがデバイスに組み込まれる形で直接実装されるものをエンベデッドSIMとしてeSIMと称します。

これはIoTデバイスなど、機構の簡略化や小型化が可能となり、それに伴う製造コスト抑制やデバイス自体の各種耐性向上に貢献します。

遠隔で書換え可能なSIM(eUICC)

eSIMはデータの書き換えが遠隔で可能であり(リモートSIMプロビショニング)、それが可能なSIMをeSIMと称します。

このようにeSIMには2つの意味がありますが、共に共通するのはリモートでのプロビショニング可能なSIMであるということです。

SIMの役割とeSIM

携帯電話の音声通話や、各種モバイルデータ通信において、端末を認証し利用者を特定するために、SIM(Subscriber Identity Module)が利用されます。

SIMの内部には識別番号や電話番号など(プロファイル)がワンセット記録されており、それら情報を用いて契約者管理システムと突合し認証します。

そのようにSIMは、モバイル通信の不正利用を防ぎ、安全に通信を成立させる根幹の仕組みと言えます。

eSIMの場合

eSIMではこのプロファイルを書き足すことができ、複数のプロファイルを同時に持つことが可能です。それにより海外旅行時に一時的に現地企業のプロファイルを追加して接続するという使い方が可能です。

また、キャリア変更の場合も、eSIMの場合店頭に赴くこと無くオンラインで完結することが可能です。

eSIMのアプリケーション

eSIMには大きく分けて2つのモデル(方式)があります。

M2Mモデル(Machine to Machine)

通信事業者が対象のデバイスに対して一括で、まとめてプロファイル操作が可能な方式です。

多数あるIoTデバイスの一括操作や、デバイスの国際移動時にプロファイル切り替えを行なうようなアプリケーションを想定されています。

コンシューマモデル

一般ユーザの携帯電話・タブレット・PC等で用いられる方式です。
ユーザ(消費者)が能動的に、自分で利用したいプロファイルを手配します。

eSIMを実現するための構成要素

eSIMを実現するには、MNO/MVNO側では業界団体GSMAが策定する規格に準拠し、相互運用性が確保されたeSIM管理サーバ群の提供が必要です。

通信デバイスメーカー側では、GSMAの規格に準拠したeSIMチップを用いて、ハードウェア開発及びソフトウェア開発が必要です。

それら仕様に準拠するには厳格なテストが必要であり、専用のテストツールによる規格適合性テストが必要です。

SIM/eSIMモバイルテストツールのご紹介

ULモバイルテストツール

最新のGSMA仕様に準拠する、SIM/eSIMテストツールです。M2Mモデル及びコンシューマモデルにおけるサーバやデバイスなど、各構成要素のテストが可能です。

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