IoT/組込システムセキュリティ用語集
ATM セキュリティ
ATMセキュリティとは、筐体の物理的な堅牢性・ハードウェアの耐タンパ性・ソフトウェアの堅牢性・内部犯行対策としての保守運用者の相互牽制など、開発・保守運用・廃棄までを含めたATMの安心安全を守る取り組みを指します。
日本国内では過去、磁気ストライプ型キャッシュカードと暗証番号という脆弱な方式による偽造キャッシュカードによる不正な引き落としが急増しましたが、ICカードや生体認証に移行することでその点は対策が進みました。
一方、技術の進歩によって攻撃者の手法もまた進化しています。
海外では物理的な破壊による現金の窃盗のようなフィジカル犯罪から、ATMの保守パーツを入手した後物理的に解析・改造し置き換える、ATMの外部ポートやケーブルを介してマルウェア感染させるといった、フィジカル・サイバー犯罪まで多様な事件が発生しています。