RFIDタグ・ラベルの生産管理・品質保証
RFID検査装置 Voyantic
RFIDの年間発行枚数は世界で100億枚を超え、日本国内でも今後更なる利用拡大が見込まれています。
RFIDタグベンダー様や印字・エンコードサービスを提供する企業様にはビジネスの拡大が期待される状況と思います。
一方で使用される枚数が増加すれば、製造されたRFIDタグ・ラベルの読み書きができずエラーとなる絶対数も増加します。
RFIDタグ・ラベルは人手不足への対応・ミスの削減・効率化などの期待を持って導入されますが、トラブルで導入現場が混乱してはマイナスです。RFIDの活用が益々進む中、信頼性の高さを担保するための取組みが必要です。
リーダライターによるテストでは
検出できない不備があることをご存知ですか?
専用の検査装置を使わず、リーダライターを用いて検査をしている企業様はまだあります。
しかし、製造時や受入時に全数検査をしているはずなのに読み取れない・書き込めない事象が報告されています。これはなぜでしょうか?
具体的な要因は様々ですが、共通することとしてRFIDの特性に依るものが大きいと言えます。
貼り付ける対象によって性能はシフトする。
だから広帯域でのテストが必須
近年の日本においてRFIDタグは、近接して用いられるHF帯と距離を稼げるUHF帯が主流です。
これらは電波法の割り当てに従い、UHF帯であれば916.7MHz〜920.9MHzという狭い帯域で用いられます。
リーダライターは通常この範囲内の周波数帯でのみ読み書きを行ないますので、テストもこの範囲内で行なわれます。
しかし、RFIDタグはモノに貼り付けることで感度がピークとなる周波数が「シフト」する性質があります。
例えば車のフロントガラスのような素材では200MHz程度のシフトを引き起こすケースがあります。
そのため、タグ・ラベルの品質管理ではこのシフトを加味し、UHF帯では800MHz~1,000MHzでの広帯域テスト(より広い範囲を見るには600~1,300MHz)が必要です。
しかし狭い帯域でしかテストできないリーダライターではこれは不可能であり、クレームから始まるトラブル対応や先々の大きなトラブルに繋がる問題を未然に防止するために、専用の検査装置を導入している企業様が増えています。
リーダライターでは判定不能なタグの個体差を
専用の検査装置は可視化する
この周波数帯毎のRFIDタグの性能については個体差があります。つまりグラフの形は一定ではないということです。
RFIDタグのインレイにあるアンテナ製造には微細加工技術が用いられており、非常に精巧なものであることからある程度のバラツキというのは避けられません。
Voyantic Tagsuranceでの多数RFIDの性能比較例
縦軸が送信電力、横軸が周波数を示します。線の1本1本が1つのRFIDタグを指しますが、見ての通り個体差が見受けられます。これが利用環境によってシフトする範囲内に収まっているのであれば許容されますが、中には大きく外れたものもあることがわかります。
選ぶならトップベンダーのRFID検査装置を。
デファクトスタンダードはVoyantic
Voyantic(ボヤンティック)は、UHF帯RFIDの国際標準規格を推進する世界167社が集う企業団体であるRAIN Allianceの中核メンバーであり、ボードメンバーも努めているRFID検査装置の専門企業です。
Voyanticの製品は30カ国1500以上のソリューション提供実績を誇り、研究開発から生産管理までを対象としています。
信頼性と高速さが際立つVoyanticの検査装置は
リーダーライターと置換えてもボトルネックになりにくい
複雑で高精度の検査をするのであれば、処理スピードはどうかと気になりませんか?
Voyanticの検査装置はその信頼性の高さに加え、高速でスムーズな処理ができることからも支持されています。
自動化されたRoll to Rollの検査装置から、卓上で手動検査を行える装置までをラインナップしており、RFIDタグ・ラベルの生産工場から印字・エンコードを提供する企業様、そしてRFIDタグのユーザ企業様における入荷検査用途まで、国内でも広く導入されています。
タグベンダー様が研究開発から製造管理まで用いているものと同じ基準で印字・エンコードサービスを行なう事業者様が品質管理を行うことができれば、トラブルシューティングの容易化にも繋がります。結果としてユーザ企業に対する大きな安心を提供するものとなるでしょう。